市長の息子をめぐる事件
川風市長の選挙事務所のトイレに、小学校6年生の女子が同級生の男子に閉じ込められ、体を触るなどの悪戯をされた。見張りは市長の息子だった。
市長の息子には軽い障害があり、そのことで苛められている。苛めているのは川風市の有力者の身内の子どもである。彼らと同級生の母親である市民運動家は市長に「あなたの息子への苛めは放っておくべきではない」と言いに行った。市長は「市長の息子なんだから苛められても我慢しなさい、と言っている。その代わりゲームを好きなだけ買ってあげている」と答えた。実際市長の息子はゲームは何でも持っているという。
卑怯者!としか言いようがない。息子に「苛めに立ち向かえ!」と言えないのは苛めている子どもが自分の有力な後援者だからである。市長は自分の息子すら守ることができず、代わりに金や物を与えることで機嫌を取っている。悪戯をした子は市長の選挙事務所で市長の息子を見張りにしてことに及んだのだ。子どもは市長を見抜いていたのである。市長のだらしなさも論外だが、さらに情けないのはこの事件をひた隠しに隠そうとしている学校当局や教育委員会である。道徳的勇気が欠如している彼らのような卑怯者にまともな教育ができるはずがない。そこに川風市の大きな問題がある。川風市が荒廃し、挙句に債権団体になるのも当然である。
被害者の家庭は母子家庭である。母親は普段ははっきりものを言う活発な人なのに、市長や学校当局や教育委員会から圧力をかけられ声を挙げられない。自分の娘に我慢しなさい、と言うしかないと思っている。市民運動家の仲間たちが娘のため立ち向かうよういくら説得しても怯えて貝のように黙り込むだけである。優秀な成績だったのにコネがなかったばかりに川風市の公務員試験に落ちた女性の母親も同じだった。見ず知らずの人間に愚痴を零すのが精一杯なのだ。
しかし、状況が変わってきた。校長が隠蔽を図っている関係者たちに、市民運動家たちが情報公開をしつこく迫っているのでこの事件は表沙汰になるかもしれない、と漏らした。川風市民のためにも声を挙げて欲しい!どこまでも一緒に闘うから。


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